FXは初心者には危険すぎる?少額のやり方をマスターしよう!

はじめてFX(外国為替証拠金取引)を始める場合には、FXの仕組みをよく理解して、儲ける方法だけでなく多額の損失が発生する危険性も理解しましょう。

また、初心者でも十分な準備をして、市場に参加すればコツコツと利益を積み上げることは可能です。初心者の方にも分かりやすく解説していきます。

FXが危険だと言われる理由!

FXではレバレッジと呼ばれるシステムを利用することにより、証拠金(口座に入金したお金)以上の取引を行うことができます。

取引を実行させる際にレバレッジを選択します。レバレッジは1倍が表示価格と同等で、最大25倍までの取引が可能です。

仮に円対米ドルの取引をしようとした場合のレバレッジの倍率毎に必要証拠金を示します。

例)1ドル=100円とした場合 1万ドルの取引
1倍 =100万円(必要証拠金)
10倍=10万円(必要証拠金)
25倍=4万円(必要証拠金)

必要証拠金額は取引価格が変動するにつれて変動していきます。

レバレッジ25倍の場合、4万円の証拠金で1万ドルの取引ができるとなると、1倍の100万円の証拠金を持っていれば最大で1度の取引で25万ドルを取引することができます。

1ドル=100円で買って、101円で売れば利益は25万円ですが、逆に動いて99円になって売れば25万円の損失です。全資金の25%が一度の取引で無くなってしまいます。

いわゆる変動した分だけ損益が発生するのです。

さらに、損失が進んで途中であきらめて決済(損切)しなかった場合には96円で全額が消えてしまいます。

これを防止するために、取引業者側で証拠金の50%から60%で強制決済される安全対策がなされている場合がほとんどですので、まったくの0になることはないと思います。

以前はレバレッジが最大50倍まで取引可能でしたがFX取引での過剰な損失を受ける可能性があるため、2011年に金融庁が最大25倍に規制をかけました。(法人の場合は50倍)

レバレッジの危険性をご理解いただけたでしょうか。

投資で使用する資金は生活資金ではなく、余裕資金で実施するように口座開設時にしつこく確認させるのは、証拠金を使い果たしてしまう可能性が高いからです。

銀行預金はリスクが0の代わりに利息もほんの僅かですが1年後には元金+利息となりますので増えていきます。しかし、投資では1年後には開始当初の証拠金(元金)+損益になりますから増えているか減っているかというあいまいなリスクがあるのです。

うまくいけば年に証拠金の100%以上の利益を上げることも可能ですが、熟練者か相当な幸運の持ち主でもない限り厳しいでしょう。

十分な準備をしてコツコツ稼ぎましょう!

FXをはじめるにあたって、最重要となるのが資金管理です。お金が無くなってしまえば投資はできません。

投資の世界から離脱しないためには、手順を踏んで少しずつ前に進むことが大切です。

まずはFXに関する教本を最低でも5冊~6冊は読破して、FXの仕組みをよく理解しなければなりません。取引に入って迷ってしまっては損失が膨らむだけです。

次に取引業者が提供している取引ツールの使用方法を十分に理解する必要があります。

ツールによっては全て英語で書かれているものもあり、特に価格設定時には表示されている画面が買いを表しているのか売りを表しているのかでスプレッド(買い価格と売り価格の差)で差分が発生するため、自分が思った価格の前に約定してしまうことがあるからです。

実際に入金して取引する前に、最初に試してもらいたいことは、取引業者が提供しているデモトレードを実施して経験を積むことです。

デモトレードとは実際にお金を入金せずに架空の資金を持っている仮定で実際の取引を行います。取引業者によってはデモトレードが無いところもありますから確認して選択してください。

デモトレードでは資金が無くなっても再度設定すれば架空のお金はいくらでもあります。

しかし、実際に取引をはじめてしまえば資金は限られていますので、デモトレードで資金を減らさない努力が必要です。数か月実施してみて、資金が1ヵ月単位で増えるようになってきたなら実際のトレードへ移行してください。それまでは我慢です。

では、資金管理がどれだけ大切なのでしょうか?

FXでの勝率はかなり低くなります。勝率40%~50%は当たり前の世界です。

取引価格の履歴をチャートとしてグラフ化したものを確認いただければ明らかですが、上下に細かく変化を何度も繰り返しながら変動していきます。

価格決定の要因には、各国の指標発表や要人の発言や事件などで急に変動していきます。一日に米ドルなら1円、ポンドなら2円以上の急変動を起こすことも度々見受けられます。

ですから、負けて当たり前であることをより理解しておかなければ資金はもちません。

そこで、手持ちの資金を1回の取引でどれだけ使って、損失を出した場合にどれだけ負けられるかを計算しておかなければなりません。

仮に30万円が手元資金だとして考えてみましょう。(1回の取引での損失)

1%の損失 =マイナス3千円 =残り資金 29万7千円 (余裕あり)
2%の損失 =マイナス6千円 =残り資金 29万4千円 (少し余裕あり)
10%の損失=マイナス3万円 =残り資金 27万円   (危険!)

1回で10%もの損失を出してしまえば、あっというまに資金が底をつきます。

FXでは全資金の15%以内を証拠金として取引し85%を予備資金とすべきという話をよく耳にします。通常の状態での取引は少なめにして、トレンド(価格変動の方向性)がはっきりしてきたときに使用できる資金を残す必要があります。

勝てる時に勝つための資金管理が大切です。

初心者にありがちなのが、通常の取引で沢山の資金を使い果たして、いざというときに取引できないことがよくあり、出遅れてしまい儲けられなくなってしまいます。

自己資金を少なめにはじめる方は普段の取引は1万ドル単位ではなく10分の1の千ドル単位で取引できる取引業者を探してコツコツと小金を積み重ねていくことが重要です。

慌てて危険な市場へ参加する必要はありません。

じっくりと勉強・資金管理を計画・少額取引デモトレードで経験を積んでしっかりした準備が整ってから参加することがFX投資を成功させる秘訣です。

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